2021.01.18

大興製紙株式会社(富士市)

製紙
会社更生法申請
新型コロナ関連倒産


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大興製紙株式会社(富士市)は、1月15日に東京地裁へ会社更生法の適用を申請した。
当社は昭和25年に設立した包装用、産業用クラフト紙、特殊紙の製造業者で、米麦、製粉等の重袋用クラフト紙、ショッピングバッグ、角底袋など軽包装クラフト紙、産業用特殊紙の開発も手がけ、ガラス保護紙やキッチン用薄紙、プリント基板クッション紙、ステンレス巻き取り紙なども取り扱い、全国の紙商社や紙代理店を得意先としていたほか、商社を経由して海外へも輸出して業容を拡大していた。
しかし、他メーカーとの競合などによりインバウンド需要に支えられていた角底袋など軽包装の売上が減少。また鉄鋼向けの需要も減少する中、電子機器向けのガラス合紙も需要が落ち込んでいた。過去の自家発電設備の増強や機械設備などの先行投資により多額の借入金を抱えていたなか、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により国内外で需要が減少。新たに一般向けペーパータオルの販売を開始するも奏功せず、今後の見通しが立たないことから、当事態に至った模様。
負債総額は2020年11月末時点で約140億800万円。

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