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2017.05.17

株式会社青野商会(静岡市)

焼却炉製造
破産手続開始
負債総額 約7億7900万円


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株式会社青野商会(静岡市駿河区南安倍)は、4月21日に静岡地裁において破産手続開始決定を受けた。
当社は昭和62年7月に法人改組された焼却炉製造業者。ガス化燃焼という独自の燃焼技術による青野式地下焼却炉は定評があり、水散布・噴霧システム、バグフィルターを連結させた温水利用、乾燥・溶融利用などサーマルリサイクル、フューエルリサイクルに適合したシステムの開発提案を主軸に事業を展開していた。
しかし、バブル崩壊以降の景気低迷やダイオキシン等の環境問題による事業環境の悪化から事業規模は縮小。そのような中、焼却炉に残った灰からバイオマス燃料を製造し再利用するシステムを開発するなど業績回復へ努めていたが、平成22年頃にはダイオキシン等の有害物質排出問題に対する法規制が強化されたほか、得意先の海外移転なども重なり急激な業績悪化を余儀なくされた。その後も当社が出資してベトナムに焼却炉製造販売会社を設立し海外展開による業績回復を目指したものの、資金面では社有不動産売却や代表などの所有不動産を売却して当社に貸し付けるなど厳しい資金繰りが続き、ついに支えきれずに今回の措置となった。
負債総額は約7億7900万円。

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