水産缶詰製造
特別清算開始
負債総額 約11億円

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伊達水産株式会社（焼津市焼津）は、3月21日に静岡地裁より特別清算開始決定を受けた。
当社は昭和25年12月に法人改組した水産缶詰製造業者。カツオやキハダマグロを原料とした油漬け、味付けなどの缶詰の製造を手がけるほか、レトルトパウチにも対応していた。また水産物以外にペットフードの缶詰や、冷凍魚の原料加工、冷蔵庫業なども手掛けていた。
しかし、平成23年3月に発生した東日本大震災により生産の大半を占めていた石巻工場が被災、その後改修して再稼働したが、受注量が大幅に減少。そのため同工場における缶詰製造などから撤退し冷蔵庫業のみの運営となっていた。近年も主力得意先が海外に生産拠点の移行を進めたことで業績が悪化。そのような状況下、平成27年10月に事業譲渡のため同商号の新設会社、三洋食品株式会社（東京都港区）が設立され、同年12月に同社に事業を譲渡。当社は平成28年12月に三洋食品株式会社から現商号に変更し、株主総会の決議により解散していた。
負債総額は約11億円とみられる。

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