2017.04.10

株式会社海野工芸(焼津市)

木製什器製造
自己破産準備
負債総額 約2億3593万円


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株式会社海野工芸(焼津市石脇下)は、3月22日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。
当社は昭和55年12月に法人改組され、大手音響・映像機器メーカーのキャビネット製造を手がけるほか、ユニット家具の製造も手がけ、和洋風キャビネット、ロッカー、タンス、チェストなどのオリジナル商品も手がけていた。過去には主力商品であった回転シューズボックス「マイ・マイン」などのヒット商品を生み出すなど企画開発力にも定評があり、近年は商業施設を主体にホテル、病院、医療施設、学校などの大型及び公共施設向けに、陳列棚やカウンター、キャビネット、チェストなどの木製什器を製造していた。
しかし、中国など安価な海外生産品との厳しい価格競争を余儀なくされ収益が低下。そのため、金融債務の返済をリスケジュールし、経営の立て直し策として介護用品販売事業として介護ショップを開設していたが、思惑どおりには展開できず平成27年7月に撤退。その後も平成28年8月期にはユニット家具の通信販売事業からも撤退し、年売上高が大幅に減少していた。今期に入ってから製造部門を全て外注に委託したが、資金繰りが限界に達し、ついに支えきれず当事態となった。
負債総額は平成28年8月期末時点で約2億3593万円。

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